不倫の彼が、奥様の悪口を言った時

私は、彼と不倫して結婚に至りました。

そんな彼と結婚にいたるまで私は、できるだけ自分から「結婚したい」と口にしないよう気を付けていました。

本当は適齢期であり、子供も欲しかったので、1日でも早く一緒になりたい、というのが本音でした。

その思いを隠しきれていたかはわかりませんが、口にすることは一切しませんでした。

不倫関係に陥った際、彼は本当に生きることに疲れていました。

なので、ただひたすら優しく彼を支え、今という時間を大切に共有するよう心がけました。

また、彼はよく奥様への不満を口にしましたが、私はそれを一切否定しないよう心がけていました。

奥様の悪口に同調することは絶対にしませんでした。

どこまでも中立な立場で、何より自分の立場をわきまえた態度をいつも徹底していました。

なお、この時の彼の話は今の結婚生活の教訓として役に立っているので聞いておけたのは良かったです。

また、彼の嘘に気付いても不倫している間はあまり追求しないようにも気を付けていました。

一方で隠しごとの多い時間を共有した経験は彼の嘘にすぐ気付けるようになりました。

そういう意味ではこちらも良い経験となっています。

そんな私の態度が功を奏したのだと思います。

私が何かを求めずともおのずと彼が私といる時間の心地よさに大きな意味を見出してくれるようになりました。

そして、不倫関係から彼は奥さんとの離婚を決意。結婚することになりました。

既婚者の彼と不倫して結婚に至ったことに後悔がないと言うと嘘になります。

しかし、決して悪いことばかりではなかったと思っています。

彼と生活する時どんな点に気を付けるべきか、どんな風に嘘をつくか、すぐわかるようになりました。

そして、何より結婚に対して大きな覚悟をもってのぞめた点が１番大きかったです。

不倫関係であったため、私たちが結婚する際に彼や私の家族に迷惑をかけてしまいました。

心配もさせてしまいましたので、何が何でも幸せにならなくてはならない、という強い思いをもって日々を生きています。